アフィリエイト

オプションパラメータ(注文金額)について

前回のオプションパラメータ注文番号は必須ではありませんでしたが、今回の注文金額は成果が定率の場合必須になります。販売した金額がいくらか分からないと、アフィリエイターの方にいくら報酬を支払うか計算できない為です。

注文金額が必要と言う事は、大体が物を売るショッピングカートだと思いますが、カートにもパターンが3つあります。

まず楽天やたまごカートなどのサービスにログインして運営している場合ですが、これはもうプログラムを編集できない時点でどうにもなりません。カートサービスとアフィリエイトサービスが提携している場合は設定できる欄があったりしますが、そこに無いアフィリエイトサービスのタグを設置する事はまずできません。
この場合のできる対策としてはカートサービス側に問い合わせてみる事です。

次にECCUBEなどのプログラムをダウンロードし、自分で借りたサーバに設置している場合。
これはカートプログラムによるのでなんとも言えませんが、ECCUBEなら「ECCUBE コンバージョンタグ」で検索してみればヒントがあるかもしれません。
基本的には商品を買った金額を注文完了ページに表示できるようにし、その値をコンバージョンタグの購入金額パラメータに割り当てればOKです。

最後に自分でプログラムを書いている場合。
これもなんとも言えませんがサンプルを書いておきます。


php

<?php

//購入金額変数
//$price;

echo ‘<img src=”http://service.com/action.php?cid=xxxxxx&amount=’.$price.’” width=”1″ height=”1″ />’;

//amountとというパラメータ名はサービスによって異なります。仕様書を確認しましょう。
//税抜きか税込みかは確認してください。
//カンマは必要ありません。

?>


オプションパラメータ(注文番号)について

この項では、成果発生自体には必須ではありませんが、承認否認確定作業を便利にするオプションパラメータ、注文番号について解説します。

ご注意いただきたいのですが、注文番号という名前はアフィリエイトサービスによって様々です。(注文ID、成果番号、識別番号…etc)
成果を特定する為の識別番号という意味のパラメータを指します。(この項では注文番号で統一します)

そして、この辺りの設定につきましては、それぞれの開発環境によって書き方が変わってきますので、概要と雰囲気が掴めて頂ければ幸いです。

まず、注文番号が無かった場合を考えてみましょう。
成果が発生した瞬間、アフィリエイトサービスはどの広告がいつ発生したのかを記録します。その記録を基に承認否認作業を行うのですが、購入後キャンセルになったものやいたずらの問い合わせだったものなどの情報は記録されません。何月何日何時何分何秒の注文は正常だった、いたずらだったとチェックしていかなければなりません。しかも、通信速度の関係で秒数がずれる可能性もあります。ほぼ同じタイミングで発生した成果も区別がつかない可能性もあります。
そこで注文ごとに一律の番号がついていれば、100番はokだった、101番はキャンセルだったと確定させる作業が楽になります。
この注文番号を反映させるためには、まず自分のwebサイトの注文ごとに番号をつける必要があります。
既に番号をつけている方はその番号をアフィリエイトサービス側に通知すればその値を保存してくれます。
ついていない方は、なんでもいいので一律の番号を発行し、ユーザーの問い合わせを管理しましょう。

以下は既につけている場合のサンプルになります。


php

<?php

//作成した注文番号
//$user_id;

echo ‘<img src=”http://service.com/action.php?cid=xxxxxx&uid=’.$user_id.'” width=”1″ height=”1″ />’;

//cidが広告毎のID
//uidが注文番号
//cidやuidという名前はアフィリエイトサービスによって異なります。
//仕様書にどの名前で送ればいいか書いてあります。

?>


重ねて書きますが、このパラメータはオプションです。実装が難しいようであれば利用しなくても問題ありません。

基本的な成果通知

アフィリエイトの基本的な成果通知の方法、imgタグを利用した通知方法について書きます。

まず、何故imgタグを使用しているのでしょうか。
デザイナーの方やコーダーの方は単に画像ファイルを表示するタグだと思われていると思いますが、厳密にいいますとsrc属性のURLに対して、指定されたファイルを”呼び出す”ことができるタグなんです。呼び出した結果、画像ファイルが見つかったので、サーバは画像ファイルを返却し、webブラウザが画像を表示しているのです。
つまり、このsrc属性にphpやcgiなどのプログラムのURLを書けば、imgタグが読み込まれた瞬間、プログラムが書かれたファイルを呼び出し、起動することができるのです。しかも、URLを介して要求を送信している、つまりGETリクエストが使えるということです。

アフィリエイトサービスによって若干変わってきますが、どのサービスでも自由に変えられない広告IDというものが付いています。設置するタグが発行された時点で決定されていますので、普段は意識しないと思います。このIDを送信する事によって、アフィリエイトサービスは自社に登録されている商品のどれが売れたのかが分かる様になります。

まとめますと、

 ユーザーが商品を買う
 ↓
 購入完了ページが表示される
 ↓
 購入完了ページに埋め込んであるimgタグが読み込まれる
 ↓
 情報をURLに込めてアフィリエイトサービスに送信する
 ↓
 プログラムが情報を受け取り、結果を記録する

という流れになっています。

これでアフィリエイトサービスは成果が発生した商品が分かるようになりました。しかし、誰が商品を紹介したのかがまだ分かりません。

そこで、誰に紹介されて商品を買ったのか、商品を買った人から情報を読み取れる様にしました。
広告バナーをクリックしたとき、ユーザーはまずアフィリエイトサービスにリダイレクトされます。その後、サービスが後々特定する為のIDを発行し、そのIDを持って、ショッピングサイトに向かうのです。
このIDを商品購入後、アフィリエイトサービスに通知してもらえればどのバナーがクリックされたのがが分かります。このIDをセッションIDと呼んだりします。

しかし、仕様書にはこのセッションIDを送信して下さいとは書いていないはずです。なぜならこのIDはcookieという保存方法を利用しバックグラウンドで行なわれているので、意識する必要が無いからです。
なので、コンバージョンタグを設置する側としては広告のIDだけ送信すれば事は足りるのです。
(ただし、ガラケーの場合はcookieが利用できないのでこのセッションIDをGETリクエストで保持し続けなければなりません。)

上記全てをまとめますと、

 ユーザーが広告バナーをクリックする
 ↓
 アフィリエイトサービスにリダイレクトされる
 ↓
 サービスがセッションIDを発行し、ユーザーのcookieに埋め込む
 ↓
 ショッピングサイトにリダイレクト
 ↓
 ユーザーが商品を買う
 ↓
 購入完了ページが表示される
 ↓
 購入完了ページに埋め込んであるimgタグが読み込まれる
 ↓
 情報をURLに込めてアフィリエイトサービスに送信する
 ↓
 プログラムが情報を受け取り、結果を記録する

以上がアフィリエイトの基本的な流れ全てになります。

パラメータを送る方法

webブラウザが使っている情報の受け渡し方法として、GETリクエストとPOSTリクエストの2つのパターンがあります。

GETリクエストとは、URLを介してパラメータを送信する方法です。
多分みなさんも
http://xxx.com/page.php?id=abc&password=efg
の様なURLの末尾に?や&が付いたものを見たことがあると思いますが、これがGETリクエストです。
上記の例でいいますと、
http://xxx.com/page.php
ここまでがアクセスしているページのURLです。
ここから先、?が付いた以降がパラメータになります。
?○○○=□□□
という記述方法で、○○○という名前の箱に□□□という文字列を入れ、page.phpに送信するという記述になります。
2つ以上ある時はこの○○○=□□□の組み合わせを&で繰り返します。
例)?○○○=□□□&△△△=▽▽▽&●●●=▲▲▲

このリクエスト方法は、アフィリエイトでは基本的な情報の受け渡しに使われています。
仕様書には、<img>タグを使って注文完了ページの<body>タグ直下に設置してくださいという記述が大体あると思います。

もう一つのパターン、POSTリクエストについてですが、これはかなり難しくなります。
記述方法はプログラム言語によりますし、ポートを指定してソケットを開けて・・・と長くなるので省略します。
親切なアフィリエイトサービスですとサンプルプログラムが書いてあったりしますのでそれをコピーして使いましょう。

パラメータについて

コンバージョンタグ(以下CVタグ)の設置を行なう場合、まずアフィリエイトサービスから設置仕様書なる物が送られてくると思います。
その仕様書には色々な設定すべきパラメータについての詳細が書いてあると思いますが、まずパラメータとはなんでしょうか。

アフィリエイトでは、広告を貼ってもらった人にお金を支払います。その為、アフィリエイトサービスは自社に登録されているユーザーのどのwebサイトから買ったのかを突き止めなければなりません。
そこで、商品を買った人がどのwebサイトから紹介されて来たという事が分かれば特定は容易になります。
その為にパラメータを使って色々な情報をアフィリエイトサービス側に通知しているのです。

はじめに

このサイトでは、アフィリエイトを出稿する側の観点から見たコンバージョンタグの設置方法から、もう少し踏み込んでアフィリエイトシステムはどの様な流れなのかを、普段プログラムに関わらない方やこれから勉強しようという方にも分かりやすく、丁寧に解説していければと思っております。

ただ、コンバージョンタグ(以下CVタグ)の設置と一口に言っても、

・直接HTML、プログラムを書いている。
・EC-CUBEの様な既に完成しているプログラムをダウンロードして使っている。
・ショッピングカートサービスをレンタルして使っている。

等色々なパターンがありますので、具体的な詳細はアフィリエイトサービスを運営している方に問い合わせて頂ければと思います。

なお、想定している環境としましては、dreamweaverやbootstrap等のコーディングツールを使ってHTMLを作成し、大手レンタルサーバ(ロリポップ等)にFTPソフトからアップロードをしている形になります。